CMの仕事を土木と建築それぞれの技術者から見るとき
Arai
東日本CM部 千葉CM室
2015年入社
建築設計デザイン科 専門学校卒
キャリア入社
Shimomura
東日本CM部 千葉CM室
2016年入社
都市工学科 卒
CMとは施主の代行業務、1つの工事をトータルマネジメント
ーーコンストラクション・マネジメントというのは、どんな仕事をされているのでしょうか?
- Shimomura
- JFE設計のCM(コンストラクション・マネジメント)は、施主であるJFEスチールの土木・建築室の業務代行業を行なっています。私は千葉地区の土木技術者として、プロジェクトの計画から設計・施工・完了までをトータルにマネジメントしています。具体的にいうと、製鉄所内におけるプラント設備基礎工事を主体として、道路・橋梁・港湾・上下水道などの管理業務を行なっています。
- Arai
- 私は建築技術者として、管理業務を行なっています。業務の流れは、工事予算算出・発注業務・見積査定・設計管理・工事調整・施工計画の確認といったところでしょうか。
ーー現在、大規模改修のプロジェクトが始まるとお聞きしてますが、土木と建築のお二人の仕事の関わり方について教えてください。
- Shimomura
- 土木は、プロジェクトを実行するにあたり、必要な重機を配置する整地や、更新したい基礎の工事がメインになります。建築と土木は基本的には分業なんですが、お互いの工期の進捗により作業や重機の位置や期間が重なるので、それらの調整などを相談して情報共有してます。
- Arai
- 建築は、建物の外装や室内の改造などがメインです。高炉設備は特殊なので、地上に線路があり、その上に建物や設備が配置されているので、上下で土木と建築が作業しないといけない状態になるんです。そこで、お互いの作業がかぶらないように位置や期間などを調整してます。
- Shimomura
- ここの製鉄所は24時間操業で、その中で月1回または半年1回など、定期的なメンテナンスのために設備を停止する時間があるので、土木や建築、機械設備の担当がその時期に現場に入って、それぞれ作業指示や工事間調整、完了引き渡し確認等を行なっています。
それぞれの入社のきっかけとは?
ーー学生時代に学んだことや、入社するまでのお話を教えてください。
- Shimomura
- 自分は、学生時代は赤潮や青潮のメカニズムや解析を研究していました。実は、今の職場の近くで研究していたので千葉には縁を感じています。入社のきっかけは、大学の合同説明会でJFE設計を知って新卒採用で応募しました。
- Arai
- 私は専門学校で建築の意匠をメインに学び、その後リフォーム会社に入社しました。前職では、住宅のリフォームがメインの会社だったので、営業から現場管理まで一括で業務を行なっていました。その後、転職活動をしまして、派遣、契約社員を経て、現在は正社員としてJFE設計で働いてます。
現場は製鉄所内、完成前から設備稼働後まで見られるところに面白さ
ーーCMに配属する前の印象と、実際に配属になってからの印象を教えて下さい。
- Shimomura
- 配属前に「CMは発注者の代行業として仕事をする」と聞いたとき、何をすればいいのだろうかというのが最初の印象です。実際に仕事をすると、発注者であるお客様から「こういうものを作りたい」という依頼を受けてから、予算組み、発注、契約、工事、検収するまでが一連の仕事になるので、本当の意味で最初から最後まで、案件に関わる仕事なんだと実感しています。だんだん慣れてきましたが、自分の考えをまず持って取り組まないといけない仕事だと思っています。
- Arai
- 私も転職時に「CM」という言葉を初めて聞きました。派遣先の求人がほぼ「現場監督」だったので各地の現場に行くよりは、千葉にあるJFE設計で「設計監理CM」をやってみよう、逆に何をやるんだろうかと、チャレンジしてみたい気持ちで入りました。この仕事は人と話すことが大事な仕事なので、私の場合は前職の営業での仕事も活かせていると思います。
ーー仕事の面白さや、やりがいなど教えて下さい。
- Shimomura
- やっと一人で案件を抱える様になってきて思うことは、割と自分の好きな様に出来る。「出来る」というのは、作るもののデザインもそうですが、時期や予算も自分で考えて采配できる様になると面白い仕事だなと実感できます。あと、製鉄所内の仕事で造るものがすぐ近くにあるので、現場にすぐに行って確認ができますますし、造る前と後、そして設備が稼働してからも現場に行け、経過が見られるというのも達成感を感じられるところではないでしょうか。
- Arai
- 確かに、他の会社にはない現場が製鉄所内ならではですよね。自分もやはり同じ様な回答ですが、追加するなら、1つの現場、1つの建物といった様に、1つ1つに区切りがあって仕事が終わるので、その時その時ごとに成果を実感できるのが面白いと感じます。
製鉄所の大規模メンテナンスがある時期が、逆に自分達の繁忙期!
ーーお休みやワークライフバランスについて教えてください。
- Shimomura
- 基本的に完全週休2日制なので休日は自分の時間を確保できます。ただ、製鉄所の設備をメンテナンスする時期については、土日に出社する場合もあるので平日に振替えたりしてます。
- Arai
- (インタビューを受けた2022年9月の)今が、設備の大規模なメンテナンスの時期で、まさに繁忙期なんです。とはいえ、メンテナンスの時期については年間計画で決まっていて、事前に繁忙期の把握ができるので、予定を立てる場合は逆に立てやすいと思います。あとフレックス制度があり、私用などで出退勤時間の調整が出来るので活用しています。
CMという仕事を通して、お二人のてそれぞれの印象は?
ーー最後に二人のそれぞれの印象を教えてください。
- Shimomura
- Araiさんは、すごく真面目な方だと思います。かなり自分の中で考えて、仕事を提案される方だと感じています。例えば、同じ会議に参加している時に、お客様からの要望に対して提案書類を丁寧に作って説明しているのを見ているので、勉強になります。これからもよろしくお願いします。
- Arai
- Shimomuraさんのことは彼が入社した当時から見ていますが、CMの仕事は人と話す仕事が多いので、初めはすごく会話に躊躇してしまうことがあるのですが、入社時から凄く人当たりが良くて、仕事に対してきちんとやりきっていて、なおかつメンタルが強いなぁと感じています。年が近いので自分も勉強になります。こちらこそ、よろしくお願いします。今後も、土木・建築分野で協力していきましょう。
ーーお忙しい時期にインタビューに対応していただき、ありがとうございました。