Architectural
Design
建築設計

社会に役立つ、貢献できる
そんな設計に携わりたい

Kumon

建築設計部 東京設計室
2016年入社 理工学研究科 建築学専攻 修了

実際に使う人の情報を吸い上げて設計に反映する面白さ

ーーJFE設計に入社したきっかけを教えてください。

私は国内外問わず、社会に役立つ建築の設計に携わりたいという夢があります。JFE設計が手がけるプロジェクトの多くを占めている「工場」や「公共建築物」は、予算が少ない中で明確な仕様を求められるので、そのような設計に携わることで自分の夢に近づけるのではと思い入社を希望しました。

ーー実際に仕事をしてみて、学生時代に想像していた事と違いがありますか?

学生時代の設計課題は、お施主さんがいない中での設計が主でしたが、実際の仕事ではお施主さんがいて、さらにその建屋を使う人たちからの細かい要求や指示を吸い上げて形にしていく、というところに大きな違いがあります。図面で見たものが実際に造られていくのをみると、とても面白いなと思いますし、また工事前には予想していなかったトラブルも起こります。その都度、現場の方たちと調整したり、アイディアを出したりしながら課題を解決していくということが、学生時代との違いでしょうか。

仕事と育児のバランスの難しさに直面、柔軟な思考になった自分の変化に気づく

ーー入社時点の自分と、今の自分で変わったことはありますか?

あります。やはり、子供が生まれて家族が増えて、考え方が変わりました。私は現在保育園に通う子供が1人いて、出産後は育児休業を1年ほど取得後、仕事に復帰しました。復帰後半年ほどはフルタイム勤務でしたが、現在は業務と育児のバランスをとるために時短勤務で働いています。

ーー復帰してから働き方を変えられたんですね?

以前の自分は体力にも自信があり、納得するまでは時間をかけて仕事をしたいタイプでした。しかし、それに子育てがプラスされると、時間も体力もなくなってしまって、仕事がまわらない状態になってしまいました。そこで考え方が変わったっていうか、仕事への取り組み方が変わりました。分担できる業務を見極めて、プロジェクトチームの方に協力を仰いだり、フィリピンにあるグループ会社のKELPHILに仕事を任せたりすることを学びましたね。

ーー子育てとワークライフバランスについてどう思いますか?

社内で子育てしながら働いている女性はまだ多くない印象です。しかし、上司の理解もあり、体調を考慮のうえ在宅勤務を増やしていただいたり、業務の進捗変更や調整をしていただいたりしているので、自分から発信することで仕事環境を改善しやすいのではないかと思います。子育ては予測がつかないので、ワークバランスについては現在でも模索中で、今も正解はまだ分からないですが、私の働き方が今後入社される方の将来の選択肢の一つになれば良いなと思います。

BIM活用、2次元だけではわからない細部が分かるのが面白い

ーー現在の設計業務で、BIMについてどんな活用をされていますか?

最近の活用例でいうと、事務所の設計です。基本的な意匠設計は、設計・施行で受注したお客様が設計し、その意匠設計に沿って私の方でBIMモデルを作成して、一般的な細かい納めなども検討するという業務内容でした。

ーーBIMの面白さってどんなところですか?

入社したての頃は、建物の内部がどんな納まりになっているのか、2次元の図面を見ただけだと理解しきれないところがあったのですが、BIMだと視覚的にわかる。特に細部が分かるのがすごく面白いです。良くも悪くも分かった気になります。あとは、やっぱりお客様との打ち合わせがしやすいです。特に製鉄所の設備や機械の担当の方たちと打ち合わせするときは、「ここは配管が通る、通らない」「当たるから、そこはいかん!」とか、BIMをくるくる回しながら打ち合わせできるので非常に助かってます。

将来は海外案件もやってみたいですが、今はKELPHILとの協働作業を大事に

ーーJFE設計のグループ会社でマニラにあるKELPHILと一緒に仕事をやってみてどうですか?

私はKELPHILの人たちは、やっぱり仕事が早くて凄いなぁと思っています。ジェべさんはベテランなので、私が指示しきれてなかったところまできちんと作業をやってくれるので、かゆいところに手が届くみたいな人。メイさんとかも、日本語がすごく上手なので、私がパッと言ったこととか、すぐに理解してくださるし、うまくいくと作業が本当に短時間で済む状態になるので助かってます。

ーーこの先、自分はどうなりたいと思いますか?

将来は、海外の案件もやりたいです。意匠設計には海外の案件はあまりないと言われたんですけど、これから時代が変わって、海外の案件なども取る可能性もありますよね。JFE設計は海外にグループ会社のKELPHILもありますし。だからそのためにもKELPHIの方々と一緒に仕事することで経験を積んで、さらに英語も勉強して将来の糧にできればと思ってます。